2016年10月25日火曜日

近況

本日はギャランティーク和恵ライブ "anthology vol.3" @南青山マンダラ のためのリハーサルでした。と、いうことは、さらう曲はすべて歌謡曲。のなかでも、大ヒット曲ではないんだけど、いい曲、ステキな曲、ということでいつも勉強になります。
ところで、いま読んでる本が「クラシック音楽はなぜ<鑑賞>されるのか〜近代日本と西洋芸術の受容」という本で、西島千尋さんという若い著者の、博士論文をもとに修正加筆されて出版されたもので、さまざまな資料やインタビューにもとづいて日本近代の西洋音楽受容の姿、ある意味非常にイビツで異様な姿、を浮き彫りにする。私も前々から日本の西洋音楽受容史というのはかなり興味があったので、とても興味深く読んでいる。というのも、これらの歴史は直接的に私達の音楽の初期体験そのものに非常に深く影響を与えているわけです。そこから、自分の思い込みとかコンプレックスなどを相対化できるかもしれないですね。とにかく、面白く読んでます。
もう一冊は、スコットラファロの妹が書いたラファロの伝記。ジャズファンはご存知の様にラファロは25歳で交通事故で亡くなってるんですが、知らなかったんだけど高校時代ぐらいまではクラやサックスを吹いていたんですね。で、バスケやってて上唇をひどく傷つけてしまい、ベースに転向…、と、まだ途中なんですけどこちらもとても興味深いです。まあ、この両著を比べると、日本の音楽状況ってまったく、悲しくなるほど、いや、悲しくなるべきではいけないのかな、とにかく、ひどく違うモンだなあ…。
で、歌謡曲。歌謡曲はその生命力というか、ひとつの希望かもしれないなあ、と思いました。またひとつの、西洋音楽受容の赤裸々な姿なんだけど、教育とか啓蒙とか余計な事考えてないから。
 まあ、私もあんまり余計な事考えてないで、明日のパブ珠でのライブに向けていろいろ考えたり考えなかったり、します。
で、あとは、12月に日本に遊びに来る予定の、上海在住のマケドニア人アコーディオン奏者 と連絡を取り合ったり、してます。来年の手帳を買った。

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