2015年10月26日月曜日

ライブ報告(10月22日(木) Chris Rainier/SXQ @flying teapot)

下記のライブに参加しました。

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10月22日(木) Chris Rainier/SXQ saxquartet   LIVE at cafe FLYING TEAPOT
出演
Chris Rainier (lap steel guitar) from UK
SXQ sax quintet:
松本健一as&尺八 藤原大輔ts&fl 吉田隆一bs&sop 木村昌哉ss&fl
 都合により立花秀輝は欠席です。
会場:江古田フライングティーポット 練馬区栄町27-7-B1 03-5999-7971
http://blog.livedoor.jp/flyingteapot/
開場/開演:7時半/8時 料金:2000円+order
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今回のこのライブは吉田君の骨折りで実現しましたが、初対面のクリス氏とのセッションも含む、 SXQもいつもと楽器編成も違うし主砲立花秀輝も欠場という、なんとも予想のつかないライブでしたが、メンバー各位、流石のプレイでかなりの充実感。
最初のセットはSXQ、つぎにクリス氏のソロ、最後に全員でセッションと言う流れでした。SXQ、今回は完全即興ということなのだけど、いつもより持ち時間が短いせいか、最初の尺八+サックスロングトーンの場面を過ぎると、吉田、木村がもう爆発的なプレイに突入。しばし燃え尽きるのを待って、全員のフニャフニャとした場面に転換し、そこにビートの芽生えみたいな野放図なポリリズム状況が出たり消えたり…、という、大ざっぱですけどそういう流れになっていた。 そこに、私は今回立花の「トラ」ってことで、アルトを吹いたのですが、気心が知れたいつものメンバーの中でアルト吹くと、どうも逆に落ち着きがない。しかし、アルトサックスという楽器はこのような編成の中でアンサンブルの断面を切り出すような仕事をしやすいんだなあ、と感じました。朦朧としたサウンドのなかの閃光みたいな感じ。楽しみました。

てことは、ソプラノはなんだろう。包装紙?みたいなイメージもあります。意外とリズム的な存在感も大きいけど。テナーはもう、エンジンね。ひたすら。で、バリトンは大地とか地球とか人間離れした存在感…。これらはサックス間の相対的位置関係の勝手なイメージですのでご了承下さい。とはいえ、構造は同じで音域が違うだけなんですがね。イメージとは自由だな。

クリス氏のソロは非常に美しかった。アコースティックの楽器なんですが、ヒザの上に寝かせて演奏します。それにピックアップがついていて、主にディレイを使用してエフェクトするという演奏。

まあ、それで最後のセッションはどうなることやらと思ったんですけど、双方歩み寄り?気を通じ合うことができたと思います。しかしサックス演奏は、音量というけっこう基本の要素がすごく難しいけど、反対に、おそろしく可能性あるなあという再発見がありました。ただ、客観的に聴くのが難しい、音量が大きすぎるかどうかということでさえ、見極めるのが難しい楽器なのです。というのは、頭蓋骨を伝わって聴こえる成分があるということとか、ベルが前をむいていて、前方の音と自分が聴こえる音がすごく違う。これを、録音とか先生や聴衆の意見を聞いてアジャストしていくというかなり無理のある楽器ではあるんだよなあ。

ということで、SXQもまだまだ可能性があるというかすごく未完成な即興ユニットでありまして、どんどんライブもやりたいのですが、諸般事情によりまだ次のライブ日程決まっていません!怠けず近日中には告知できるように頑張ります。

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